E3で見えた各陣営

ロサンゼルスでゲームの見本市、通称E3が7/15から3日間行われました。
それぞれの陣営のアピールから1週間が経ち、参加者の反応が出てきていますので取り上げたいと思います。

SCEは、まずライブラリを充実させるべきだ。」
 マルチ化が進むゲームタイトルの開発者は口を揃えてこう語る。
PS3は将来的に非常に魅力的なプラットフォームだ。しかし、現状ではディレクターが提案したたった一つの処理を試みるのに、プログラマーはCrush & Buildを繰り返さなければならない。これでは我々ゲームディベロッパーは、ゲームの開発に無駄な時間を取られすぎてしまう。」

「北米市場最大のゲームショウ「E3 2008」にて感じたこと」http://japan.gamespot.com/topics/story/0,3800076357,20377682,00.htm

やはりPS3の開発しづらさは、群を抜いているようです。発売当初はメモリの管理すらライブラリで提供されていなかったと言われているぐらいですから、サードパーティーの苦労が偲ばれます。

対してXbox360については、

いくつかのタイトルをXbox 360で先行発売するメーカーのプロデューサーたちは「ライブラリが充実しており、ゲーム開発がしやすかったところがXbox 360での先行発売のきっかけとなった」と語っていた。

ということで、PCで開発したらほとんど手を加えず、ソフトを動かせる点が大きいようです。
Wiiに関しては、未だにサードパーティーは迷走しているようですね。

そのほかにもいくつかのWiiタイトルもあったが、逆になぜWiiで出すのかと不思議なタイトルも散見していた。ディベロッパー側も既存の概念にとらわれなければWiiで楽しめるゲームも出るのではないだろうか。

任天堂ソフトにもリモコンを消化しきれていないゲームがあるくらいですから、サードパーティーWiiに合ったゲームを開発できるのはもう少し先になるようです。

さて海外ソフトはFPSやTPSのゲームが花盛りで、精密グラフィックの世界の中をバリバリ撃ちまくるゲームばっかりになっています。日本人から見ると、個々のソフトの違いはあるだろうけど、よく飽きないなと思いますよね。

「いつもそうだけど、FPSをベースにした作品ばかりだよね。ストーリーやエフェクトが変われば楽しいって人もいるけど、僕は新しいジャンルが遊びたいな。」
 アメリカ在住であっても、こう語るスタッフも多かった。

さすがに海外の人もこの状況に飽き始めているようです。とはいえFPSだけでなく、RPGの要素を含んだ「FallOut3」などというゲームも出てきていますから、柔軟な変化をしながら海外のゲームも発展しているみたいですね。