2008年据置ゲームソフト爆死復活ランキング

メディアクリエイトの「2009テレビゲーム産業白書」が今年も発売されました。
去年に比べて、3機種のソフト傾向はどう変わったでしょうか?
爆死判定、初週5万本以下で計算してあります。


○全体傾向
去年の復活本数と比較してみると、5万本ライン:13本→10本、3万本ライン:25本→15本 と本数が減っています。2008年は日本のゲームソフトシェア低下が叫ばれましたが、確かに2007年より勢いが無くなっていると言えそうです。またこれはWiiPS2に限らず市場全体の傾向です。

復活本数上位50位の割合 ()の数字は2007年

Wii:21本  (20本)
PS3:15本  ( 8本)
PS2:12本  (19本)
Xbox360:2本 ( 3本)

PS2勢いが落ち、PS3が伸びています。本数的には綺麗にPS2の減った分をPS3が吸収していますね。Wiiは去年より伸ばし、Xbox360がさらに初動型に移行しているようです。ただ本数的には上位をWiiが占めている状況は変わらないようです。
個別に見ていきましょう。
PS3
グランツーリスモ5」が見事ランキング1位を獲得しました。また11位がなんとあの「アフリカ」。見事な復活を果たし、8万5000本に到達しています。SCEの持つホラーゲーム「サイレン」が7万本越え。ダウンロードの本数を含めると、10万本くらいに行ったのではないでしょうか? 海外でどれほど売れたかわかりませんが、今後は外国人が主人公のシリーズとして展開されるかもしれません。

Wii
相変わらず圧倒的な復活率を誇り、上位にひしめいています。しかし何より目を引くのが、10万本を超える復活本数を出し、任天堂より上位に入ってしまったバンナムの「ファミリースキー」、「ファミリートレーナー」の2本。さらには続編の「ワールドスキー」まで既に5万本の復活本数を記録し、9位にランキング入りしています。2008年、サードパーティーで最も旨味を吸ったのは、バンナムであったと言えるでしょう。バンナム経営陣はさぞかし笑いが止まらないでしょうね。
リモコンを使って新機軸を打ち出したWiiイレこと「ウイニングイレブン プレーメーカー」も第5位の復活本数で11万本超えるヒット。
同じくリモコンを懐中電灯に見立てて新シリーズとなった「零4 月蝕の仮面」が、累計7万8000本を超えて14位にランキング入りしました。
零シリーズ全体を見渡すと、「零 zero」の通常版が7.4万本、「零 紅い蝶」通常版が7.5万本、「零 刺青の聲」が6.2万本ですので、通常版単独ではなんとシリーズ最高販売本数を樹立したことになります。廉価版を含めると、「零3 刺青の聲」が6.7万本でしたので、微減していたシリーズが息を吹き返した好例となりました。
話題が多かった「428」は、累計5万8000本で35位にランクイン。筆者イチオシの良作「デザスター デイオブクライシス」は2万本の復活本数で41位、累計3万4000本となっています。

PS2
相変わらず廉価版がランキング入り。あとはバンナムのキャラクターものが入っています。

Xbox360
下位に2本入ったのみ。超初動型で、わかっている人だけ買っているコアゲーマー向けハードですから、このランキングに入らなくても大丈夫でしょう。
次の更新では、携帯ゲームを取り上げたいと思います。