日経ヴェリタスでDSの次世代機情報

あちらこちらから、噂されるDSの次世代機情報。今回は、日経新聞系列の日経ヴェリタスで2/14付けで報道された内容を取り上げます。

任天堂、未知の「敵」クリアに苦闘――iPhone、SNS…第3の停滞。(2010/2/14)」
京都市内の任天堂本社に昨年末から、見慣れない顔の一団が日参している。米クアルコムなど通信系部品会社の担当者だ。年内にも発売する見通しの新型DSで、部品採用を狙っているのだ。新ハードは通信機能を大幅に拡充するもよう。関係者の声を総合すると、全く新しい次世代機ではないが、マイナーチェンジでもなさそうだ」
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=7974&NewsItemID=20100214NVS0050&type=2
(時間が経過すると見られなくなります)

最近、日経周りのトバシ記事はかなりの確立で事実となって現れてくるので、見逃せません。
通信機能の強化に関しては、以前から岩田社長も「キンドル型ビジネスに興味がある」と言及しています。
この「キンドル型」ビジネスと言うのは、小説をネットからダウンロードすると、通信に必要なパケット代も込みで価格設定されているため、追加の料金請求が発生しないことを指しています。
2009年度第3四半期業績発表会の質疑応答の場では、本体価格がかなりかかるので、まだ導入できないと取れる消極的な発言でした。
しかし通信機能を強化するという日経ヴェリタスの記事が本当なら、キンドル型ビジネスで何か仕掛けるつもりかもしれません。
また、この記事でクアルコムという通信系部品会社の名前が出ていることから、この会社のSnapdragonプロセッサを採用するかもしれないと憶測が飛んでいますが、複数ソースで出ているNVIDIATegraが、現在有力なようです。

任天堂が次世代携帯ゲーム機DS2の開発キットを日本のゲーム会社に渡したと、ゲーム情報サイトCVGが報じている。情報筋によると、ゲーム会社に渡されたテスト版のDS2は「これまで使った中で本当に最高」で、「iPhoneと似たチルト(傾斜)センサーを搭載しているが、iPhoneのものよりも高度」という。
PCWorldによると、DS2はNVIDIATegraプロセッサを搭載するという。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1002/18/news034.html

ちなみにこのTegra。8個のプロセッサが1チップに集まっている統合プロセッサです。
内訳は以下の通り。

1 ARM11コア
2 ARM7サブコア
3 2Dグラフィックスエンジン
4 3Dグラフィックスエンジン
5 HDビデオエンコーダ
6 HDビデオデコーダ
7 オーディオコーデック
8 イメージプロセッサ(カメラ制御等)

これでQuakeIIIが消費電力400mWで稼動するという超優れもののプロセッサです。
現行DSLの消費電力が、最大輝度で約560mWくらい。低輝度ですと約300mWくらいですから、その省電性能は素晴らしいと言えるでしょう。
このTegraがゲーム性能としてどの程度のポテンシャルを持っているのか?
NVIDIA任天堂に、プレゼンテーションをしたらこうなるだろうという動画があるのでご覧ください。

ゲームとしての存在価値が希薄だったカメラ機能が、ここに来て大活躍! 動画はシューティングゲームですが、これがポケモンでできるようになったらどうなるでしょうか? カメラ機能の搭載はこのためだったのか、とみんな膝を叩くことになるのかもしれません。
おりしも北米や欧州で、任天堂メディアサミットが開かれることになっています。
何か片鱗となる情報が報道されたらいいですね。