北米年末商戦で、前年割れしたPS3

北米年末商戦が始まりました。ブラックフライデーと呼ばれる11月の第4木曜日の翌日は、アメリカのお父さんの主戦場となります。そのバトルの様は、シュワルツェネッガー主演で映画になってしまうほど。良いイベントなのになぜ「ブラック」なのかと言うと、お店の帳簿が軒並み黒字になってしまうからとか。それもそのはず、11月の第4金曜日から12月24日までの1ヶ月だけで、売上は1年間の3割。ことゲームに限ると5割近い売上になります。この一大商戦での成功が、業績に計り知れない影響を与えるのは当然のことと言えます。
この年末商戦の第一報が入ってきたのですが、なんとPS3だけ前年割れと言う衝撃の結果となったのです。

NPD Groupより毎月恒例の北米コンソール市場セールスデータが発表されました。Xbox 360Kinectを筆頭に、Call of Duty: Black Opsグランツーリスモ5など話題の新製品が一挙に発売された11月は、ハード・ソフト・周辺機器を合わせた市場全体で29億9,000万ドルを計上、今年の3月以来初めて前年増を記録し、過去最高の11月となったようです。
1. DS: 150万台 (前年比-11.8%)
2. Xbox 360: 137万台 (+68%)
3. Wii: 127万台 (+0.8%)
4. PS3: 53万台 (-25%)
NPDのアナリストAnita Frazier氏によると、北米で11月4日にローンチされたXbox 360のモーションカメラKinectは、11月単体だけでなく、早くも2010年の周辺機器ベストセラーになっているとのことです。
http://gs.inside-games.jp/news/259/25934.html

12月に盛り返す可能性ももちろん多分にありますが、それでも前年から25%のマイナスと言うのは、物凄い下落です。しかも他のハードは前年より増えているのですから、言い訳できません。これが数パーセントだったら誤差の範囲で済むのですが、25%ではどんな言い訳もできないでしょう。
今年の年末商戦は、MOVE、キネクトとモーションコントロールの周辺機器が投入され、HD機がWiiの独創に待ったをかけるタイミングでした。ところが結果はキネクトが人気を独占。NPDのアナリストによると、2010年全体で周辺機器のトップに躍り出たそうです。MOVEは余りにもWiiと似すぎていたのかもしれませんね。
もうすでに12月も3週目に突入。噂ばかりでいっこうにアナウンスされないPSP2とともに、PS3も終わってしまったら本当にソニーのゲーム事業は未来がなくなってしまいます。
キネクト独走で終わるのか、MOVEが一矢報いるのか結果から目を離せない年末商戦と鳴りそうですね。