キーパーソン激白!進化するゲーム・ビジネス2011 スクエニのあれこれ

毎年2月から3月に掛けて特集される日経トレンディゲーム業界キーマン特集
今年もスクエニをトップバッターにして始まりました。

和田:2番手からトップへ行くという戦略は、2009年から2010年の製品ラインアップで壊滅的になりました。数年前まではミドルレンジのゲームタイトルが存在していましたが、近年は一気になくなりました。これが経営上、痛手となりました。
 従って、家庭用ゲーム機タイトルは、まず絞り込みます。売れ筋のトリプルAタイトルへと徹底的に絞り込んで、絞り込んだタイトルはさらに磨き上げるというやり方を、今年は強化していきます。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20110301/1034675/?P=4

スクエニは中ヒットタイトルが軒並み完敗し、非常に厳しい状況のようです。その状況の打破に、売れ筋タイトル一本に絞り込んでいくみたいですね。スクエニの「トリプルAタイトル」と言うと、FFとドラクエの2つですが、今後はこの派生ソフトしか出なくなるのでしょうか? それはそれで、危険が漂う経営方針です。派生製品に絞り込んでいくと、その続編ばっかりしか出せず当たらずに消耗して行き、やがて倒産というメーカーがたくさんあったからですね。「ぷよぷよ」を世に出し、そして「ぷよぷよ」と共に沈んでいった「コンパイル」を思い出します。
またダイヤモンドオンラインには、以下のような不穏な記事も。

ある事情通はスクエニの現状について「PS3版FF14は和田洋一社長の命令で最初から作り直すため、発売時期は未定とソニーには伝えられた。ソニー関係者は真っ青になったそうです。また、開発現場の人事についても和田社長の大ナタが振るわれており、現場の士気が落ちている。その一方で外部大物クリエイターの招聘を検討したともささやかれ、開発現場は混乱気味です」と語る。
http://diamond.jp/articles/-/11342?page=4

大鉈を振るうあまり、必要な人材まで切ってしまうと逆効果なんですが。外部の大物クエイターとやらが来たら、突然ヒット連発になるわけでもないでしょうし。
その大鉈の一部らしき見逃せない退社情報が入ってきています。フロントミッションエボルブでかなり冷たい反応があったばかりのフロントミッションシリーズの生みの親、「重装機兵ヴァルケン」の土田俊郎氏がスクウェアエニックスを2011年2月28日付けで退社されていたそうです。

草野裕朗 (DKSN)
「そして私の元ボス、土田さんが本日付けで古巣を退社した。さらばFrontMission。」
http://twitter.com/DKusano/status/42224449403109376

フロントミッション5は私も凄く遊んで、3周もしたぐらいなんですが、非常に残念な結果となりました。
これからのスクウェアエニックスはどうなるのでしょうか? 過去の資産を食い潰すだけでは、いずれ限界が来ます。和田社長の今後の舵取りに期待します。