Wii2がE3で発表か

同時に複数のソースから、突然もたらされたWii2の情報。競合3社の中で、マシンパワーがもっとも非力な任天堂が、真っ先に動くようです。

「Wii2(仮)のコントローラーはタブレット任天堂「プロジェクト・カフェ」詳細がリーク」
第一報で「とても独創的」と伝えられたコントローラーですが、なんと「タブレット型」だそうです。Appleを意識したんでしょうか?
■CPU:IBM製のカスタムPowerPC 3コア
■グラフィック:たぶんAMD (ATI)製のR700シリーズ。Xbox 360より新しい世代のシェーダーに対応している。
■RAM:不明。おそらく512MB以上で、Xbox 360のようにCPUとグラフィックチップが共通してアクセスできる。
http://www.kotaku.jp/2011/04/wii2_tablet.html

タブレットコントローラーというのは、ちょっと信じられない情報ですが、マシン本体の性能を支えるCPU性能等に関しては、妙にリアリティのある情報です。
まずWii2で採用されたCPUの従兄弟となっている、Xbox360のCPUを見ていきます。
名前を「XCPU」と言います。XboX360の発売当初は、CPUとGPUが分けられていたんですが、現在は統合されています。
実はCPUの中身は、PS3のCELLに搭載されていたPPEとほとんど変わりません。PPEを3個積んだのがXbox360で、1個だけ積んで演算回路を8個(使用できるのは7個)積んだのがPS3となります。速さはどちらも3.2Ghz。

Xbox 360コアとCellの類似性」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0909/kaigai210.htm

このXbox360のCPUの従兄弟となりますと、スーパーコンピューターに採用されているPowerPC A2というCPUの可能性が高くなります。現在のXCPUは、2スレッド3コアという構成で、プログラムが走るラインの数が合計6スレッドになります。PowerPC A2は1コアあたり4スレッドですから、3コアですと合計12スレッド。XboX360の倍のスレッド数です。CPUコアの処理能力を見ると、Xbox360は115.2GFLOPS、PowerPC A2は204.8GFlopsですからやはり倍の性能です。
今回出ている情報ですと、Xbox360とそう変わらない性能ということですので、消費電力を抑えるためにクロック周波数を落としているのでしょう。この辺はWiiと同じ方法です。なにしろ2.3Ghz〜3Ghzという高速で動作する代わりに、消費電力も55Wと現在のWiiの10倍の電力がかかってしまいます。消費電力を抑えるために、かなり思い切ったスペックダウンをしている可能性がありますね。
今年のE3は、6月7日から9日まで予定されていますので、もう2ヶ月もないことになります。また、その前に任天堂の3月期決算発表が、2011年4月25日(月)に行われます。翌日の説明会では当然Wii2について突っ込まれることが確実なわけで、ひょっとすると来週にも正式アナウンスがあるかもしれません。任天堂は前触れなくホームページにプレス発表をすることがあるので、注意が必要です。
いやぁ、新機種の話題はいつの時代でもわくわくしますね。Wii2はどんな形になるのか楽しみです。