PS3の暗号鍵が漏洩 アングラソフトがやりたい放題に

新型が発売されたばかりのPS3で、激震が走っています。

PS3 の暗号鍵が漏洩」
 
PS3 の暗号鍵が漏洩したようである。今回漏洩したキーは LV0 キーと呼ばれているらしく、今後 Sonyファームウェアをアップデートしたとしても簡単に復号化することが可能となる。

LV0 キーを最初に見つけたのは「The Three Tuskateers」と自称するハッカーグループとされているが、同グループが PS3 セキュリティープロトコルの復号化に成功した当初、キーを公開する予定はなかったという。しかし、何者かを通じてこの情報を入手した中国人ハッカーグループが金儲けを目的に、「BlueDiskCFW」という名称でカスタムファームウェアのアップデートをリリースしようとしたため、その 24 時間以内に The Three Tuskateers が LV0 キーを無料で公開することにしたのだそうだ。

http://www.zaikei.co.jp/article/20121025/116271.html

今回流出してしまったPS3の暗号鍵とはどのようなものなのでしょうか?
現在のゲームハードには、暗号鍵が設定されています。これによって、ライセンスされたゲームソフト、SCEが配信するバージョンアップソフトなどと、関係ない第3者が作ったアングラソフトとの区別しているのです。暗号が合わなければ、ソフトは動作しません。今回その鍵となるマスターキーが流出してしまったのです。
システム側では、正しいバージョンアップソフトと偽のバージョンアップソフトが判別できなくなりますから、これを利用してコピーソフトの導入も、ウイルスソフトの散布も、思いのままになってしまいました。
 
■対策はどうするの?
問題を解決するのは、暗号鍵を変更するしかありません。しかしシステム側の暗号鍵は、基盤に焼き付けられており、変更は不可能です。ソフト的に変更可能だと、アクセスされて変更される可能性がありますから、当然ですね。
つまり変更するには、暗号鍵を変更した新機種を販売する必要があります。逆に言えば、現在流通しているPS3は対策が不可能だということになりますね。
これから年末商戦に入るという時期なのに、頭の痛いことです。あまり今回の件は報道されてませんが、ウイルス感染の危険もある以上、SCEには何らかのアナウンスをして欲しいものです。