中国に食われる韓国 華僑パワーが市場を蹂躙

アメリカと距離を置き、中国にすり寄っている韓国。日本の観光客激減を埋める形で中国からの客が増えるなど、経済分野でも、急速に中国の影響が拡大しています。
韓国としては、先の見えない不況脱出の糸口として、うまく中国を利用したいのでしょうが、そんな簡単な相手ではないようです。

「韓国の旅行業界が苦境を訴える、「中国人観光客を受け入れても儲けが出ない」―韓国メディア」

韓国旅遊発展局によると、今年9月末現在の中国人観光客数は約468万人に達し、前年同期比36.5%増となった。
だが、中国人客が支払う旅行代金はすべて中国の旅行会社に吸い取られ、韓国でも華僑や朝鮮族の経営する旅行会社がほぼ独占。儲けが少ないことを理由に、東南アジア客向けに切り替える韓国人経営の旅行会社もあるという。
http://www.focus-asia.com/socioeconomy/economy/403056/

華僑強し。中国人観光客を送り出すのも、受け入れるのも中国人の旅行会社というわけですね。さらに観光客から金を吸い上げる方法も堂に行ったもののようです。

「韓国でのショッピングで体験した奇遇な出来事―中国メディア」

韓国の済州島を観光した際、海女たちの骨がしっかりしているのは、済州馬の骨を粉末にして飲んでいるからだとガイドから説明された。この時、絶妙なタイミ ングで上海から来ていたおばさんたちが、「それはどこに行けば買えるの?」と声を上げた。ガイドは「なかなか手に入らないんです。済州馬は国宝なので、むやみに殺せません。先に海女たちに供給されるので、観光客にはなかなか回ってこないんです」と答えた。上海のおばさんたちは残念そうにため息をついた。

次の観光場所である民俗村に到着すると、中国人の若い女の子たちが出迎え、現地の風俗や特産品を紹介した。幸運なことに、私たちはここでガイドが話していた 「馬の骨の粉」を見つけた。上海のおばさんたちは気前よく大金を払い、大量買いしていた。
ところが、晩御飯を終えて街を歩いていると、ほとんどの店に「馬の骨の粉」が置いてあることに気付いた。値段も大幅に安い。おばさんたちは「私たちが買ったのは正規品よ」と互いに慰め合っていた。
http://www.focus-asia.com/socioeconomy/photonews/403119/

こうしてぼったくられた観光客は、もう二度と韓国には行きません。利益は中国側、韓国ブランドはひたすら消耗してくだけ、という構図です。
また、利益を追求する韓国側の旅行会社が、安易に中国人を雇い、傷を大きくする事態にもなっています。
 

「【コラム】中国人観光客の「観光品質」を考える時=韓国(1)」2014年12月04日

「抗美援朝戦争(中国で韓国戦争を指す言葉)は、南朝鮮の北への侵略で始まった戦争だ。中国が助けて侵略者を撃退したおかげで、米国の北朝鮮の占領を防ぐことができた」。
どこかの歴史わい曲団体や嫌韓集会から聞こえてきそうな妄言が、ソウルのど真ん中で堂々と聞こえてくる。

中国語の観光通訳案内士の資格を取った後、旅行会社で見習として働いたAさん(28)は最近、中国人観光客(游客)にこういう話をした同じ会社の所属の中国系無資格ガイドに「歴史わい曲だ」と抗議して一度、舌戦を繰り広げた。だが「中国のお客さんの機嫌をとるのが上手であれば、後でショッピングに連れて行った時に1つでも多く買ってくれる。君がここでお客さんを相手に歴史教育をするというのか」という中国系ガイドに勝つことはできなかった。Aさんは結局会社を辞めて新しい仕事を探している。
http://japanese.joins.com/article/543/193543.html

金儲けのためには歴史の捏造も厭わないと言われて、論破される青年もどうかと思いますが。
この中国人ガイド問題は、韓国の名誉を貶める行為として、今問題になっています。

韓国旅行会社は、中国会社に取られた後の小さなパイを奪い合い、安易に中国人ガイドを雇うわけです。その中国人ガイドが、これまた安易に提携売店の売上げノルマのために、やりたい放題し、韓国ブランドを貶めていくのですね。
 
人民元とウォンの直接取引が始まったが
7月に合意がなされた人民元=ウォン直接取引が、なんと12月1日に開始されました。通常準備期間に数年掛けるものですが、凄い早さです。

「ウォンと人民元の直接取引、12月1日より、本格的にスタート」
http://news.livedoor.com/article/detail/9508735/

通貨の強さは、経済規模の広さに比例します。中国の経済規模は、韓国の5倍。普通では考えられない危険な行為です。特に中国の為替は、自由為替ではなく、半固定です。中国政府が設定した範囲でしか変動しません。
逆に言えば、政府が自由に為替の変動幅を変えることができることになります。実際、人民元は、直接取引が決まった後の10月に変動幅の切り下げを行っています。

人民元が小幅下落、基準値の元安設定で」
人民銀は取引開始前に人民元の対ドル基準値を、前日の同値に比べ0.08%元安・ドル高の1ドル=6.1455元に設定した。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0SA2CH20141015

この切り下げタイミングは、今になって見ると、どう考えても対ウォン相場の操作です。中国は景気がバブル崩壊の兆しを示しており、その緩衝材としてウォンを使おうとしているのかもしれません。
もちろん、韓国の方も、為替介入にドル建てではアメリカにバレるので、人民元で迂回する目論見があったのでしょう。ただ、どうも韓国は相手の行動への予測が甘く、自分の有利にならないことは相手もしないと考えがちなように見えます。中国にその辺りを見透かされると、為替を人質に取られて、大変な事態になるかもしれません。
無視された価値のアメリカも黙っているとは思えず、2015年は一年を通じて、今年以上の激動の年になりそうです。