中央環状線開通から一ヶ月。都内の渋滞状況はどうなったか?

現在工事の入札が行われ、凄い勢いで着手されている外環道。狛江市の北側をかするように大深度地下を通過し、東名高速道路につながります。以前は、世田谷通りにインターチェンジが作られる予定でしたが、片側1車線しかない世田道では、とても通過需要を消化できないとインターチェンジ計画はなくなりました。
外環道が開通した暁には、一度東名に入った後、環八インターチェンジから降りて世田谷通りを戻ってくる経路になると思われます。
 
さて、3月7日に一足先に全面開通した中央環状線。そろそろ公式に開通効果が発表されると思います。一ヶ月経って、どのくらい渋滞が解消されたのか、最も混雑する木曜、金曜の午後5時30分の渋滞状況をキャプチャーしてみました。
 
■グーグルで渋滞情報をキャプチャーしてみる
まず開通前、3月5日(木)、6日(金)の2日間の様子です。


最初に目に付くのは、関越道から都心、またその逆に出て行く猛烈な渋滞です。木曜、金曜非常に目立つ渋滞ですね。板橋・熊野町JCT間の3車線部分は慢性渋滞の一つでして、拡幅工事が着工しています。
次に気になるのは、金曜日に目立つ羽田方面から都心に入ってきて、中央道、東名に出て行く猛烈な渋滞です。今回の中央環状線全面開通で、最も渋滞緩和が期待される部分ですね。
最後に、上記の二つほどではないですが、中央環状線の東側で慢性的に渋滞していた堀切、小菅ジャンクション部分。ここも拡幅工事が着手されますが、これまで羽田から常磐道に行くのに集中していた部分が少しでも軽くなればいいな、と考えられてきました。
こうした首都高の様々な渋滞箇所が、どの程度解消されたのでしょうか?
 

■絶大な効果があった中央環状線の開通
 
見てわかるとおり、圧倒的に違います。
木曜なんか、都心環状線も含めて、渋滞がスコーンと全部なくなってしまいました。いくら何でも少なくなり過ぎなので、ちょっと調べたんですが、年度末の交通需要が4月を越えて一段落した分も入っているようです。だいたい2割ぐらいは減っているみたいですね。なので、こんなスカスカな状況は、さすがにこれからも多くないと思われます。
とはいえ、それでも激減と言える状態であることは間違いありません。
最初に注目した板橋の渋滞区間は、都心から出て行く車が減り、渋滞の規模が減りました。中央道、東名の渋滞も、全く動かない状態がかなり解消されています。羽田から各地に出て行く渋滞も解消されました。そして、東側の渋滞も羽田や横浜に行く車が西回りに分割されたため、渋滞が減っています。
総合すると、予想以上の絶大な効果があったと言えるのではないでしょうか?
 
■今年もつながる高速道路
今後も首都圏は高速道路開通ラッシュが続きます。5月までに圏央道関東自動車道がつながる予定ですし、一応年度内に圏央道の桶川北本IC〜白岡菖蒲IC区間が開通する予定です。ただ、保護動物のオオタカの繁殖が確認されたため、現在工事が止まっています。再開は早くても9月ごろになる予定ですので、もうちょっと待つ必要があります。
他にも一般道で、東京港トンネルも年度末までに開通予定ですし、調布保谷線が延伸しています。狛江を取り巻く交通環境は、東京オリンピックに向けて、これからも進んでいくでしょう。