ソシャゲ暴走中 「虚偽広告だ」とユーザー激怒に公式謝罪 公式RMT運営で非難轟々

2012年5月に起きたコンプガチャショックからもうすぐ4年。コンプガチャガイドラインで一定の基準が決まりつつも、その後も未成年課金でNHKで報道されるなど、不祥事が消えなかったソーシャルゲーム業界。
今、立て続けに新たな不祥事で大騒ぎになっております。

「ガチャ炎上中の「グランブルーファンタジー」が謝罪 ユーザーからは「謝罪になってない」「そこじゃない」などの声も」
他のキャラクターに比べて出現率が低く設定されている(ユーザーのガチャ報告などからの推測)にもかかわらず、その旨を事前に表記していなかったことも問題に。「アンチラが他のキャラクターと同じ確率で出ると誤解させる」として、ユーザーからは「有利誤認にあたるのではないか」との声があがっていました。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1601/08/news159.html

出現困難な人気レアキャラクターの「アンチラ」。その出現率アップを謳い文句にしていたイベントで、当の人気レアキャラクターの出現率は著しく低く設定されていたのです。

631 非通知さん@アプリ起動中 sage 2016/01/01(金) 21:59:52.20 id:RbrT6ayV
ガチャ履歴SSR計887枚
ベアトリクス 45人 5.0%
ユーステス 40人 4.5%
アンチラ 19人 2.1%
他キャラ一点狙い 1.3%

http://i.imgur.com/WtrGHCM.jpg

まだ回数少ないとはいえ
アンチラ出現確率はアップはしているんだろうけど明らかに絞ってる

157 非通知さん@アプリ起動中 sage 2016/01/02(土) 10:54:41.10 id:zwmPQrqf
ガチャ履歴SSR計1455枚
ベアトリクス 73人 5.0%
ユーステス 66人 4.5%
アンチラ 29人 2.0%
他キャラ一点狙い 1.3%

バハルシグランデカグヤどれか一体
1.7%

http://i.imgur.com/3ydJWWF.jpg

殆ど変化無し

検証した人によると、明らかに「アンチラ」だけ絞られているということなんですね。イベントの告知では、人気の「アンチラ」だけ他キャラより搾られていることは全く書かれていなかったため、景品表示法における「有利誤認」に当たるのではないかと問題になっています。

「有利誤認」とは
具体的には,商品・サービスの取引条件について,実際よりも有利であると偽って宣伝したり,競争業者が販売する商品・サービスよりも特に安いわけでもないのに,あたかも著しく安いかのように偽って宣伝する行為が有利誤認表示に該当します。
なお,故意に偽って表示する場合だけでなく,誤って表示してしまった場合であっても,有利誤認表示に該当する場合は,景品表示法により規制されることになりますので注意が必要です。

http://www.caa.go.jp/representation/keihyo/yuri.html

とありますから、故意か誤りかに関わらず、誤認させる宣伝は「有利誤認」に当たります。

告知では上記画像でわかるとおり、「アンチラ」はトップに名前が出ている上に、他のキャラクターとの差異も表記されていません。ユーザーの検証が正しく、他のキャラと比較して半分以下の出現率しか設定されてなかった場合、運営側の謝罪だけでは済みません。
また、運営が「キャラクターを揃えるといいことが起こる」的ボカしたコメントをしていたんですが、「アンチラと他のキャラクターを両方を揃えると、『クロスフェイトエピソード』と呼ばれるイベントが発生する」というものでした。これはコンプガチャ規制に抵触する可能性も指摘されています。
でも、問題は他にも起きています。
 
■ゲーム運営が公式RMTサービス運営をうたって大騒ぎ

「プレマ」は、ゲーム内のアイテムや通貨を現金で取引する、いわゆる「RMTリアルマネートレード)」をよりスムーズに行うための仲介サービス。多くのゲームは通常、規約でRMTを禁止していますが、「プレマ」はゲーム運営会社自らが提供する「公認マーケット」として、より手軽かつ安全に取引できるのを特徴としていました。
 ところがサービスが話題になると、ゲームの運営会社が自らRMT仲介サイトを運営(=RMTを公認)していることや、また「モンスターストライク」や「サマナーズウォー」など、他社のタイトルも取り扱っていたことなどから「大丈夫なのか」と疑問視する声が続出。さらには「賭博行為にあたるのではないか」といった指摘もあり、炎上に発展していました。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1601/14/news132.html

こっちはヘビー級です。なにしろ、スマートフォン用ゲームを運営するDonutsが、禁止されているはずのRMTリアルマネートレード)、つまりゲームアイテムの現金化を公式にやってしまったのです。その理由を同社は、「現在RMTが広く行われている中で起ってしまっているトラブルを是正する仕組みを提供し、ゲームの活性化と間接的にゲーム上の不正行為防止を狙っていく目的でリリースしたもの」としていました。
がしかし、そもそもRMTを公式にサポートしてしまったら、ゲーム内アイテムの換金手段を与えてしまうので、トラブルの是正どころか風適法に抵触します。しかも「プレマ」は単なるユーザー向けサービスではありませんでした。

API提供して、他社にもRMTマーケット参加を呼びかけていたんですね。「賭博場を開いたよ。業者も参加してね」という、何故やる前にヤバイと思わないのか、心配になるレベルです。
しかもこういう無茶な事例は、ソシャゲで珍しくありません。
 
■業界団体なしの弊害 コントロール不能に陥ってるソシャゲ業界

DORAKEN
RPGを楽しみながら 稼いだGを換金できる!!」
http://megalodon.jp/2016-0114-2221-26/https://doraken.jp:443/

『DORAKEN(ドラ懸)』は、稼いだゴールドを換金できるオンリーワンの懸賞(お小遣い)RPGアプリで、以下の特徴があります。
【1】本格的なRPGを楽しみながら、稼いだG(ポイント)を換金でき、お小遣いをGETできる!!
https://doraken.jp/?c=service&p=doraken

もう最初からRMTを標榜しちゃうゲームや、景品が電子マネーに換金できちゃうような限りなくグレーゾーンを突っ走る以下のようなパチンコゲームなど。

「ミリオンゲームDX」
スロットゲームで遊ぶ! 豪華商品が手に入る!
ミリオンゲームDXで誰でも一攫千金のチャンス!
http://mgdx.jp/
[URL型] 楽天Edy 5,000円分 | 5500 G
http://mgdx.jp/app/premium

 
だーれもチェックしてないから、やりたい放題の状況です。もう「自浄能力なにそれ」と言わんばかり。
本来、市場を潰さないために、業界団体が審査部門を設けて、逸脱行為にフィルターをかけるんですが、ソーシャルゲーム業界はコンプガチャショックで作った団体を、早々に潰してしまいました。(発足から1年半。ソーシャルゲーム協会が解散危機2014.4.14
おかげで公然とRMTを叫ぶゲームが、やった者勝ちで野放図に広がっています。コンプガチャショック当時、警察や公安が介入しないように危機感を覚えて結束したのは何だったのか。ソシャゲ業界は未来のために、自らをもっと厳しく律して欲しいです。