<従軍慰安婦問題> 風向きが変わった?  イスラエル、「ホロコーストと一緒にするな」と警告

ユネスコで「世界の記憶」(記憶遺産)に登録申請された慰安婦に関する文書について、思わぬところから反論が提出されました。

「【歴史戦】慰安婦資料は「ホロコーストをねじ曲げ」 記憶遺産申請で カナダ・ユダヤ人友好協会がユネスコに意見書」2016年11月24日
カナダのトロントにある「カナダ・イスラエル友好協会」が「申請者はホロコーストユダヤ人大虐殺)の意味をねじ曲げている」と批判する意見書をユネスコに送付していたことが23日、分かった。
http://news.livedoor.com/article/detail/12324169/

原文がこちら「How UNESCO Blackmails Israel and Exploits the Holocaust」にあるのですが、「1960年代のベトナム戦争で、韓国軍兵士が数千人の女性をレイプした事件がある。しかし、申請された「世界の記憶」には、その事件に関する文書が含まれていないことが、ベトナム政府によって確認された。」としていて、「彼らの競争相手に対する、敵意を醸造するためのツールの一つであった。」と明確にプロパガンダであると言及しています。
事実の認定についても、

The issue of the army brothels was investigated by the American authorities. Declassified documents show that the conclusion was that in most cases they employed paid prostitutes.
(軍売春宿の問題は、アメリカの当局によって調査されました。機密解除された文書の結論は、彼らが雇われた売春婦を雇用したということであったことを示しています)

として、従軍慰安婦に関する報道で、ここまで真正面から否定する内容は久しくなかったものと言えるでしょう。
 
■「従軍慰安婦ホロコースト並みの悪行」は、虎の尾を踏んだ
イスラエル従軍慰安婦問題で、ここまで強硬な姿勢に出た理由は、申請内容にあった、「『従軍慰安婦』システムは、ホロコーストカンボジアの大量虐殺に相当する戦時悲劇です。」という文章が逆鱗に触れたからのようです。
おかげで、

ホロコーストがどのように無責任に利用されたかは明らかです。それをここで使う人々は、その意味をゆがめて、中傷しています。」

と、ホロコーストとの同一視は「中傷である」とまで言ってしまいました。
ユネスコの判断がどうなるかは、まだ予断を許しませんが、従軍慰安婦問題を取り巻く海外の状況が、少し動いてきたように思えます。
海外で従軍慰安婦問題で悪戦苦闘している人の働きが結果を示し始めたならば、継続は力なりと言えるでしょう。
韓国側の反応は、朴大統領の不祥事のおかげで全く入ってきません。イスラエルから「こっち来んな」と突き放されてしまった反応が知りたかったのですが残念です。