反日韓国の今後の作戦は? 「従軍慰安婦問題はアメリカに撤回を頼もう」

親北反日政権が立った韓国。日本に来た特使、大統領、外相、それぞれが従軍慰安婦合意再交渉を匂わせる発言を出してきました。

慰安婦合意で韓国新政権が初の公式見解 「現実認め賢く克服を」」2017/05/29
「(韓国)国民の大多数が情緒的に受け入れられていない現実を認め、両国が共同で努力し、問題を賢く克服していくことを望む」とする政府の公式見解を明らかにした。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2017/05/29/0400000000AJP20170529003300882.HTML

そもそも国民の情緒によって、国家間同士の約束を反故にしたら、他のどんな協定も結ぶことが出来ません。国民の情緒を出せば、全部ひっくり返せてしまうのですから。だから「韓国はゴールポストを動かす(moving goalposts)」と言われるのです。文大統領は、そのことを理解しているのでしょうか?
とはいえ、さすがに「合意を無効にする」とはっきり宣言することは、これまでありませんでした。言ってることも、「国民の大多数が情緒的に受け入れられていない現実を認め」ですから、要するに「国民が認めていないので察してくれ」と言ってるだけです。
「何で得にならないのに、日本がそんなことを察しなければならないんだ」と思うかもしれませんが、今まで察して色々韓国の言い分を呑んで来た実績があるので、「今回もよろしく」と言われてるんですね。もちろん、心の底からすんなり日本側が「慰安婦合意再交渉」を呑むとは考えていないでしょうが、交渉ごとは最初は吹っ掛けてから値引きに入るものなので、こちらの出方を確認していると思われます。では、本音では何を考えているのか? あちこち飛び出した情報を集めていくと、鍵はやはりアメリカであります。
 
■米韓首脳会談で成果を挙げたい文政権

「米韓首脳会談、29日から」
韓国大統領府は14日未明、文在寅大統領が28日から米首都ワシントンを訪問し、29、30両日にトランプ大統領との首脳会談や夕食会が行われると発表した。北朝鮮の核・ミサイル開発への対処や、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国南部、星州への配備問題が重要議題になる。
http://this.kiji.is/247405347447457276?c=110564226228225532

6月29日から、米韓首脳会談が行われます。米韓の間ではTHAAD配備問題がこじれており、その解決が議題の主になると思われますが、「THAAD配備がなくなると、米韓同盟もなくなると指摘する人がいるが、武器の一つに過ぎないTHAADでなくなる同盟なんて、同盟では無い」と、暴論をブチまけてしまったので、なかなかに混乱が予想されています。おそらくですが、文政権はTHAAD配備そのものを取引のカードにしたいのではないでしょうか。

「THAADをめぐる『合意』を破れば、米国は慰安婦問題でも(韓日)『合意』を問題にする韓国の肩を持たないだろう」という懸念も出ている。
http://japanese.joins.com/article/016/230016.html

在韓米軍撤退なんてことになったら、とんでもない事になるのは確実なので、「THAADを配備しないという選択肢が無い」ことは、おそらく文政権をわかっているでしょう。しかし、このままTHAAD配備を認めても、国民からは公約違反と批判され、中国からはまた圧力を掛けられ、アメリカからの信用は失墜したままになるだけです。となれば、困ったときの反日登場となるしかありません。
要するに、THAAD配備の環境テストをクリアする代わりに、「慰安婦合意再交渉」の後押しを取り付けるわけです。

「日米韓首脳会談へ調整…7月のG20に合わせ」2017年06月18日
政府は、7月にドイツで開かれる主要20か国・地域(G20)首脳会議に合わせ、安倍首相とトランプ米大統領、韓国の文在寅ムンジェイン大統領による日米韓首脳会談を行う方向で調整に入った。
3か国首脳は北朝鮮の核・ミサイル開発について結束して対応していく方針を改めて確認する見通しだ。慰安婦問題を巡る2015年の日韓合意についても意見交換するとみられる。
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12213-20170617-50099/

そして米韓首脳会談の直後に、日米韓3カ国首脳会談が予定されているのです。アメリカと韓国が協力して、日本に「慰安婦合意再交渉」を迫れば日本は呑まざるをえない。過去に韓国が夢想してきた「大国とタッグを組んで日本を叩く」構図が出来上がるわけです。確かにアメリカにとって、従軍慰安婦問題は対岸の火事ですから、ひょっとすると韓国の思惑通りに進む可能性が無くもないところがミソであります。
そうならないためにも、「日本は韓国のmoving goalpostsを認めることはできない」とアメリカにしっかり釘を刺しておく必要があるでしょう。
 
■韓国が唱える「ツートラック外交」の中身
アメリカが韓国の思惑にすんなり乗るかどうかはともかく、文政権が就任直後から唱えているのが、「ツートラック外交」です。政治的問題は棚上げにして、他の問題解決を進めようというやつです。

「韓国新任外交部長官「慰安婦問題、日本と疎通・対話を続けなければならない」2017年06月20日
康長官はこの日、外交部庁舎で開かれた就任式で「大統領も過去史によって両国関係が足を引っ張られてはならないと述べた」とし、「一つの問題が両国関係を規定するのは適切でない。この問題については疎通を続け、経済協力など他の懸案では協力していく」と伝えた。
http://japanese.joins.com/article/330/230330.html?servcode=A00§code=A10

がしかし、日本の報道などで指摘されているような、北朝鮮問題と切り離して進めると書いているメディアはありません。書いてあるのは「経済協力」です。

韓日は北東アジアの情勢と経済分野などでさまざまな協力をしていかねばならない。朴政権が初期に韓日関係を断つかのようにしながら突然慰安婦協議に取り組むなど急変動したことを反面教師とするべきである。文政権は慰安婦問題を譲歩しないまま経済協力を求める「ツートラック戦略」に努めねばならないだろう。
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/27353.html

左派系のハンギョレ新聞ですら、日韓協力を言及するほど「朴政権の完全断絶の5年間は不味かった」と反省したようです。しかしやはり挙げているのは、北朝鮮問題ではなく経済協力です。ではこの韓国の言う「経済協力」と言うのは何かというと、もう内々に打診が来ています。
 

「韓国がEEZの漁業の交渉再開を非公式に打診 違法操業の対策はいまだ不十分」2017年6月18日
昨年6月の交渉では韓国政府は、対策が不十分にもかかわらず、日本側にタチウオの漁獲割当量を2倍以上増やすよう求め、交渉が決裂した。
EEZでの操業禁止が長期化する中で、境界線付近で操業する韓国漁船も増えており、ルール作りが停滞することは水産資源の枯渇を招く恐れもある。日本政府は韓国に対し、交渉再開の前提となる違法操業への対応を求めていく方針だ。
http://news.livedoor.com/article/detail/13218507/

ご存知の通り、後先考えずに魚や貝を取りまくってしまうので、韓国近海の魚はゴリゴリ漁獲量が減っています。魚も馬鹿ではないので、全滅しそうな海域には行かなくなるわけです。で、日本EEZに来るわけですが、漁獲量の過小報告や違法操業が連発して日本側が拒否して止まっていました。
こういう色々止まっている経済的交渉を再開させることを、「ツートラック外交」と呼ぶのです。なんのことはない、一方的に韓国に都合のいいことばかりです。
そもそも、大使館前や領事館前に「慰安婦像」を設置したままの問題は解決していませんし、これが棚上げになるだけで、日本側の外交的損失であります。その上日韓スワップ再開やら「日韓漁業共同委員会」の交渉再開やらを進められるのは、日本にとって全く得になることがありません。こうした流れを韓国でなんと言うのか?
 
■韓国の安易な「外交リセット」に乗るな

文在寅政権、北核・THAAD・慰安婦「外交リセット」開始」
http://japanese.joins.com/article/240/229240.html

「外交リセット」。そのまんまですな。仕切りなおしと言うのならわかりますが、文政権の動向を見ていると、本当に「リセット」です。また一から確認しないといけないんですかね、これ。
大使館前や領事館前の慰安婦像は、「慰安婦合意違反」であり、ウイーン条約にも違反している。その認識は無いのか? ないなら何故か?
「国民の情緒」で国同士の約束を反故にしたら、どんな取り決めも結べない。その意味を本当に理解しているのか?
「国民の大多数」と言うが、従軍慰安婦の7割は合意に賛同して、お金を受けた。従軍慰安婦の意思こそ、この問題の核心ではないのか。挺対協の一部の慰安婦の方の意見を大きく取るのはおかしい。
対馬の仏像は、窃盗グループによって韓国に渡った。ユネスコ条約を批准する韓国は、仏像を返す必要があるのではないか?
韓国による日本産水産物の輸入規制は、理由無く続いている。まだ解除しない理由があるのか?
etc
傍から見てても危なっかしい文政権の外交ターンが始まります。周囲の状況から見て、日本を叩かなければ政権を維持できなくなることは間違いありません。
北の過激な対応が続く状況の中、韓国の親北反日政権に引きずられないよう、気を引き締めてアメリカと対応していって欲しいです。