「そうだ、浅田真央を平昌に活用しよう」と、のたまう緊張感のない韓国

希望の党がずっこけ、前原議員が初仕事で党解体したおかげで、磐石となった安倍政権。一方で国外に目を向けてみれば、依然北朝鮮の脅威は深みを増しており、トランプ米大統領の最終決断が迫っているように思えます。
そんな中、一人能天気に独自路線を取っているのが韓国です。
 
■反米が噴出しつつ、トランプの動向に一喜一憂

「「韓国人は恩知らず」「米軍撤収して放っておこう」=韓国の反米軍デモに米国人がブチ切れ」
事の発端は、米海軍所属とみられる女性がフェイスブックで公開した「訪韓を歓迎してくれてありがとう(Thanks for the welcome South Korea)」と題する30秒ほどの短い動画だ。今月14日、在韓米海軍司令部の主催で同軍関係者らのパーティーが開かれていた釜山(プサン)のホテル近くで撮影されたとみられる動画には、韓国人の女性が米軍兵士に殴り掛かろうと手を出し、あらゆる暴言を吐く様子が映っている。
http://www.recordchina.co.jp/b160117-s0-c10.html

9月。これから国連を中心とした圧力を行おうというタイミングで、人道支援という形で援助しようと言いだしました。物で送ろうが、そのまま軍事物資にになり、余った資金を核開発に回されるだけで、「人道支援」なんてお題目にもなりません。アメリカは当然この決定に激怒。トランプツイッターでもいちいち言及するほどに関係が冷えています。
さらにTHAAD配備問題では、中国の圧力に押され、長々と配備を遅らせていました。韓国では文政権発足と同時に、苛烈な反米世論が巻き起こり、その一端がアメリカまで届くほどになってきています。
その一方で、トランプ大統領のアジア歴訪で、日本と韓国との日程に差があることを怒ったりするのです。

「トランプ米大統領のアジア訪問、日程の「日韓格差」問題視する韓国紙、釈明に追われる韓国政府」
今回の韓国訪問について、中央日報は「短すぎる1泊2日は理解しがたい」との社説を掲載。「今回の歴訪は北東アジア諸国との関係強化が目的だが、さらに重要なことは北核問題の解決に向けて関連国と意見を交わすことだ。それでも北核脅威が最も深刻な紛争当事国である韓国を足早に通り過ぎる日程はどこを見ても腑(ふ)に落ちない」とかみついた。
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20171020/Recordchina_20171020036.html

めんどくせー。そんなに日本より日程が短いのが嫌なら、なんちゃって「人道支援」や反米デモなんて、やめればいいのに。トランプ大統領の非武装地帯視察より、私はTHAAD配備視察の方が可能性はあると思うのですが、どうでしょうか。勝手に検問までやってる地元民の対応で、エラいことになりそうですけど。
この一見矛盾した韓国の態度は、日本に対してはさらに酷くなります。
 
■変貌した「ツートラック外交」の概念
「ツートラック外交」。意味は「歴史問題と安全保障や経済などの協力を分離する外交」です。この「分離する」という意味が、文政権になって変容してきました。本来は、「歴史問題は棚上げにして、経済協力する」という意味だったのです。でも今は違います。

中央日報(2017年01月09日)
「過去の問題が日本の望み通りに最終解決されるにはよりいっそう努力しなければいけないという点を強調し、経済トラックでは協力することを説得する必要がある」
http://japanese.joins.com/article/439/224439.html

ハンギョレ(2017年05月15日)
文政権は慰安婦問題を譲歩しないまま経済協力を求める「ツートラック戦略」に努めねばならないだろう。
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/27353.html

「歴史問題は追求するよ。同時に経済では協力を求めるよ」。
という、韓国にとって極めて都合のいい勝手な解釈に変わりました。実際、今年6月に訪米した文大統領は、ワシントンポスト紙のインタビューに対し、「従軍慰安婦問題」で日本批判しつつ、日本との関係改善を求めてます。

「韓国大統領、THAAD配備巡り釈明 米紙インタビュー」朝日新聞(2017年6月21日)
文氏は「前政権が行った日本との慰安婦合意は韓国人、とりわけ被害者に受け入れられていない」と述べ、問題を解決する核心は「日本政府がその行為について法的責任を受け入れ、公式に謝罪することだ」と語った。同時に「この一つの問題によって韓日関係の進展が妨げられてはならない」とも強調した。
http://www.asahi.com/articles/ASK6P2TVPK6PUHBI00S.html

なんと言うご都合主義。この「韓国が一方的に日本に要求して当然」とする思考は、以前当ブログで取り上げた『韓国人が日本人を嫌うのはわかるが、日本人が韓国人を嫌うのはおかしい。(嫌う権利が無い)』という謎理論の典型的な事例であります。(日本人が理解できない韓国観念 彼らがこだわる『真正性』もかなり適当)
しかも、それがドンドン酷くなっています。
 
■突っ込みどころ満載の浅田真央へのオファー

「韓国首相、日本に「キム・ヨナ浅田真央ガラショー」提案」
李首相は「両国が2002年の成功的なワールドカップ共同開催の経験をうまく活かして2018平昌冬季五輪と2020東京夏季五輪期間中に両国国民の相互訪問を奨励しよう」と要請した。
http://japanese.joins.com/article/744/234744.html

オイコラ。何言ってんだ、お前らは。
突然飛び出した浅田真央ガラショーへのオファー。この短い文章の中に、突っ込みどころがいったいいくつあるのでしょう。そもそも2002W杯の共同開催を『成功だ』と認識している日本人が、どのくらいいるんでしょうかね? イタリアやスペインでは、未だに韓国のラフプレーが忘れられずに、2017年5月31日に行われた浦和と済州とのACFチャンピオンズリーグでの暴行事件では、一方的に韓国へ批難が飛んでました。
過去の浅田真央に対する韓国側の反応も、リスペクトがさっぱり無いものだったわけです。たとえこのガラショーが実現しても、主役キムヨナを引き立てる浅田真央のような、日本側が不快に感じるものになる危機感しか感じません。こんな一方的に日本に協力を要請しながら、他方で反日行動を止めないのが今の韓国です。
 

「公式HPの地図に日本列島なし 韓国側が謝罪」毎日新聞(2017年9月27日)
平昌(ピョンチャン)冬季五輪の大会組織委員会の公式ホームページ(HP)に掲載された世界地図に日本列島が描かれていなかったことが27日、インターネット上での指摘などで判明した。
https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20170928/k00/00m/030/067000c

慰安婦資料の登録支援、韓国「合意に違反せず」」
日本では慰安婦問題の最終的解決を確認した2015年の日韓合意に反するとの批判が出ているが、報道官は「そのような指摘には同意しない」と述べた。
https://news.infoseek.co.jp/topics/20171024_yol_oyt1t50082/

平昌五輪公式ホームページのゴタゴタなんか、くだらない問題ではあるんですが、浅田真央に協力を要請するなら、最初からやるなよと思います。ちなみに今回の日本消失地図問題では、韓国側ではほとんど問題になりませんでした。この程度ではもう反日ですらないんですね。彼らにとって。だから、今後も似たようなことは多発すると思います。
では、どう対処すれば、韓国側が問題だと気付くのか?
 
■韓国に「恥だ」と思わせる対処法
報道の仕方ひとつで、変わるのが韓国の「恥」の基準です。上で引用した毎日新聞のタイトルと、産経新聞の第一報のタイトルを比較して見ましょう。

菅義偉官房長官「極めて不適切だ」 平昌五輪HPで日本列島ない世界地図掲載」産経新聞(2017.9.27)
http://www.sankei.com/politics/news/170927/plt1709270046-n1.html

正しいのは毎日新聞です。もっと正しくすると「公式HPの地図に日本列島なし 日本抗議に即座に韓国側が謝罪」。要するに「日本に謝罪する羽目になった」とならなければ、全く問題にならないのです。韓国の掲示板などを参照すればわかりますが、産経新聞の記事だと「日本が怒ってる。面白い」という反応が圧倒的になってしまうのです。
ちなみに私がタイトル付けるならこうなります。「平昌五輪HPで日本列島ない地図 韓国は日本の抗議に平身低頭」。ここまで書かれると、韓国国民の反応は、「日本に謝罪するようなことを何故やったんだ」と猛批判が起きるのです。不思議と言えば不思議ですね。
 
トランプのアジア歴訪で、韓国と日本の滞在時間しか問題にならない韓国。北朝鮮アメリカや中国の緊張の高まりが、まだどこか他人事のような感じです。連携しなければならないアメリカや日本と軋轢ばかりが起きてます。そんなことやってる状況の中で、トランプが韓国にやってきます。THAAD視察はあるのか。国会で何を言うのか。楽しみですね。