仕事しろ外務省! ソウル日本大使館突入は『自爆テロ』だ
ソウルの日本大使館が入っている多目的ビルに、自動車が突入し、火災が起きました。
が、日韓共に報道が事件を矮小化し過ぎています。外務省は、直ちに日本大使館を狙った『自爆テロ』として抗議すべきです。
■過去に「爆発音事件」で同じことが
2015年11月23日。靖国神社の南門付近のトイレで、爆破テロがありました。しかしこの時も各報道機関は、なぜか事件を矮小化。「爆発音事件」として扱い「爆破テロ」とは報道しませんでした。しかしですよ。
爆発音は昨年11月23日午前10時ごろ、神社南門近くの公衆トイレ男性用個室で発生。穴が開いた天井裏で束ねた金属製パイプ4本が見つかったほか、床にタイマーなどが散乱していた。パイプ内部には黒色火薬が詰められ、うち3本の火薬は、ほぼ燃焼していた。
https://www.sankei.com/affairs/news/160121/afr1601210016-n1.html
金属製パイプ爆弾4本で、トイレの天井を破壊してるわけですね。下にたまたま人がいなかっただけで、下手をすると大変なことになっていたかもしれないのです。犯人は公判で、「金属パイプの中に殺傷物を入れなかったことでもわかるとおり、殺意を持っていなかった。」と供述していますが、 本来、パイプ爆弾は金属パイプが破裂するだけで、十分殺傷能力があります。
上の記事にある通り、パイプの中で火薬が燃えた状態でした。おそらく金属パイプの強度が高すぎて、破壊にまで至らなかったんでしょう。逆に言えば、もう少し柔らかい金属を使ったパイプにしていたら、大変な破壊力を生み出していたわけです。不思議なことに、報道や裁判でその点に関する指摘は、全くありませんでしたが。
今回でも、似たような「事件を矮小化させよう」という力学が働いているようです。
■総合ニュースの第一報に引っ張られる
「ソウルの日本大使館前で乗用車出火 70代男性が全身やけど」(2019年7月19日 8時46分)
【ソウル聯合ニュース】19日午前3時24分ごろ、ソウル市鍾路区にある日本大使館が入ったビルのそばに止まっていた乗用車から出火し、70代の男性1人が重傷を負った。
ほとんどのニュースが、この「総合ニュース」の第一報をそのまま流しました。しかし明らかに事実と違います。この記事にある写真をどう見ても、「ビルのそばに止まっていた」ように見えません。
続報が入って、だんだん事態が明らかになってきます。
「ソウルの日本大使館前で車炎上=突入試みる?70代男重傷」(2019年7月19日 10時19分)
ニュース専門テレビ局YTNによれば、男は出火前、車でビルに突進しようとしたが、警察に制止されたという。
止まったのは警察が頑張ったからじゃん。「総合ニュース」は韓国のニュース配信業者最大手なのですが、事実を単純に配信するのではなく、ねじ曲げて偏向ニュースを流すことが、多々あります。
「日本大使館前で放火の男死亡 ソウル、「日本に反感」」(2019年7月19日 19時30分)
車内からはガソリン計約40リットルやライター、ガスのカセットボンベ約20本が見つかった。車は知人から借りていた。
筆者が「自爆テロ」と判断した最大の根拠が、ここにあります。ただの「抗議の焼身自殺」なら、ガソリン40リッターやガスボンベ20本など必要ないはず。
この記事も「放火の男」と記述してますが、可燃物満載した車で大使館の入ってる建物に突入することを、「放火」と呼称するのかと。
「爆発音事件」の時と同じです。たまたまガスボンベに着火しなかっただけで、もし20本のガスボンベが爆発し、ガソリン40リッターが撒き散らされていたら、大惨事ですよ。
■たまたまが続くとは限らない。一般人に被害が出る前に抗議を
現在のところ、日本の報道機関のこの事件の捉え方は、「焼身自殺事件」です。
それより今のトピックは、京都アニメーションの放火殺人事件ですね。確かにいろいろ不明なこともあるし、死傷数も大変な数になってますが、ソウル日本大使館のこの事件も、無視して良い事件ではありません。
日本大使館が入っていた多目的ビルは、他の企業なども入っているビルで、一般人の被害が出なかったのは、単なる偶然です。偶然で済んでる間に、海外での最悪の事態を回避するのは、外務省の仕事でしょう。
「日本に対するテロ攻撃は許さない」。この主張を韓国含めた、世界に発信していくことは、これから続く韓国との戦いの中で重要な視点になります。
既に2度、日本は韓国による爆破テロを受けました。そして3度目もあるでしょう。その時に被害を出さないよう、日本は先手を打ってあらゆる手段を講じていくべきだと思います。外務省頑張ってください。日本のために。