<新型コロナ>なぜか勝ち誇る韓国「コロナ革命だ!」
世界的パンデミックが続く新型コロナ。アメリカが追及するWHO批判に対して、「台湾の報告が悪かった」と言い逃れしようとするなど、場外乱闘も起きています。
また、世界的に経済活動も収縮していることから、世界恐慌が起きるかもしれないなど、2次影響、3次影響に繋がる可能性も高くなっています。
こんな状況ですが、なぜか韓国だけやたら元気です。
■勝利宣言する韓国
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「文大統領「韓国は世界が注目する国になった…『ポストコロナ』真っ先に準備」」
新型コロナの防疫成果を強調して「韓国は防疫で見せた開放的・民主的・創意的対応と国民の偉大な市民意識によって全世界が注目する国になった。世界で感染者が2番目に多かった危機の国から、韓国型防疫モデルが世界的標準になり、韓国産防疫物品が全世界に輸出される機会の国に変わった」と評価した。
https://japanese.joins.com/JArticle/264850
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選挙で大勝したからか、「世界に注目されている!」と大喜びです。
初動対策を間違えてパンデミックを引き起こした過去が、無かったかのような文大統領の演説ですね。
「文大統領「新型コロナ、遠からず終息…経済回復の流れをよみがえらせなければ」」中央日報(2020.02.13)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、新型コロナウイルス(コロナ19)事態に関し「コロナ19は遠からず終息するだろう」としながら「今後は政府と経済界が一致協力してコロナ19の被害を最小化し、経済回復の流れをよみがえらせる努力を傾けるとき」と明らかにした。
https://japanese.joins.com/JArticle/262559
2月13日に「遠からず終息」と演説した後に、爆発的感染(パンデミック)が起きてからまだ2か月なのですが。当時は猛烈な批判が起きたんでけど、選挙結果を見ると、この頃の批判はもう無かったことになってしまったようです。
この文大統領が言及した「世界が韓国に注目している」というフレーズは、今の韓国でもっとも流行っています。
いや、ただの流行りではありませんね。韓国の昼のワイドショーのような番組では、特に異様な熱っぽさを感じます。
「ポストコロナ」って、個人的に違和感がある言葉の使い方ですが、「世界の支配構造が大変革を起こしている」と、まことしやかに語られています。
■「これは革命である」
「中国は「新型コロナ戦争」で勝利したのか」ハンギョレ(2020.04.15)
冷戦終焉以後30年の米国一極体制、長くは19世紀から続いてきた西欧による支配体制が終着駅に向かっているという分析が続く。
中国は、米国の混乱と対比される指導力を示し得た重要な機会を逃した。「マスク大乱」を経験したことで中国に生産基地を集中させてきた副作用を痛感した米国や欧州などが、グローバル・サプライチェーンの大手術に乗り出し、中国からの工場の撤退に本腰を入れれば、さらに大きな挑戦が訪れるだろう。
リーダーが消えた「Gゼロ」時代に、韓国は大国のモデルに従う事大主義から脱し、自ら地図を作りながら進む、その出発点に立っている。「コロナ革命」が世界を再設定したことで、重要な課題が迫ってきている。
ほんの2、3週間前まで語られていたのが、「欧米はコロナによって没落し、中国を中心とした新たな東洋時代がやってくる」という、ハンギョレ紙辺りが時々書く記事みたいな話でした。
これが一部の新聞だけでなく、テレビやインターネットなどで広く語られるようになって、「え?」と思っていたら、さらにそこから変化したのです。
引用した上のハンギョレ紙の記事が典型なのですが、アメリカや日本がサプライチェーンから中国をはずす政策を表明したことから、「中国は世界筆頭国の座を逃した」という分析が大勢になりました。
じゃあ誰が世界筆頭国になるのか。そこで出てくるのが、文大統領が高らかに宣言した「ポストコロナ」「世界が韓国に注目している」宣言なのです。
つまり「韓国に世界筆頭国になるチャンスがやってきた!」ということなんですね。例によってハンギョレ紙が書いてるだけなら、「ああ、はいはい。いつものハンギョレね」で済んでたのですが、今の韓国はいろんなメディアがこのことに言及しています。
それはもう「コロナに罹って熱に浮かされたよう」です。「全能感」に支配された韓国は、これからどこに行くんでしょうか。
■韓国の効かなかった薬 これも無かったことに
「日本はぜんそく薬、中国は幹細胞、韓国は抗HIV薬…新型コロナ治療に」
現在多くの病院ではコロナ患者にエイズ治療薬「カレトラ」を投与しているという。マラリア薬はあまり使われていない状況だ。ほとんどの重症患者にカレトラと細菌性感染を防ぐための抗生剤を同時に使っている。
https://japanese.joins.com/JArticle/263262
日中韓それぞれにコロナ対抗策を行っていましたが、韓国は「カレトラ」という薬を投入してきました。しかし、最近の研究で、この「カレトラ」という薬の効果が、新型コロナに効いていないとする結果が出ています。
「新型コロナウイルス治療薬候補の抗HIV薬「カレトラ」、中国での臨床試験の結果が明らかに」
こうした結果を受けて、Cao氏らは「今回の試験では、重症のCOVID-19成人患者にカレトラを投与しても、標準治療を超えるベネフィットは得られなかった」と結論付けている。
https://dime.jp/genre/885102/
韓国が「カレトラが効いたよ!」って言ったので、日本も含め後から治療態勢に入った国は、みんな「カレトラ」を使用してきたのです。しかし実際には効果は無かったということなんですね。
「韓国で確認された新型肺炎1人目の中国人感染者退院「韓国医療スタッフは英雄」」中央日報(2020.02.07)
彼はエイズ治療剤であるカレトラなど各種抗ウイルス剤の投薬以降症状が好転し、最近実施した検査で2回陰性判定を受けたあげく6日完治判定を受けた。
https://japanese.joins.com/JArticle/262300
まったく迷惑な話であります。
ご存じの通り、治療薬に関しては、日本の「アビガン」が最も注目されています。しかし韓国にとって、日本が注目されているのは、到底許せない事態です。
なのでこんな報道が出てしまいます。
■「アビガンは危険」
「安倍が推進するアビガン コロナの特効薬か?宣伝品か?」世界日報(2020.04.18)
会社側は、2007年のに臨床試験を開始し、2011年に政府に薬剤認可申請をした。この時も催奇形性が高い壁だった。
安倍政権発足後、2014年になってようやく、条件付き承認をした。しかし当初の目標とした通常の季節性インフルエンザでは使用できず、新型インフルエンザに限ら範囲で使用するようにした。
「安倍首相と「アビガン会長」の親しい関係」
二人はよく一緒に食事し、年末年始に一緒にゴルフをする間柄だ。日本の経済専門メディア「ビジネスジャーナル」は小森会長は安倍首相と友人として知られているが、アビガン株価騒動と関連があるのではないかとの声も聞こえる」と伝えた。
これ、タイトルで安倍首相を呼び捨てにしているのは、原文ママであります。なんで報道機関のくせに役職名を入れないんでしょうね。タイトル以外じゃ入れてるのに。
しかもこの元ネタになってる記事は、以下のものなのですが、微妙に内容が加筆されて、ねじ曲がった報道になっています。
「安倍首相が連呼する「アビガン」、開発元は“首相のお友達”古森会長の富士フイルム」
アビガンの副作用は、10年前から日米の試験で明らかになっています。現在の問題は、「コロナに効くかどうか」であり、「副作用があるかどうか」ではありません。
でも韓国の報道では、「強烈な副作用を無視して安倍首相が推進」という内容に終始しています。また中国の論文が撤回されたことも、繰り返し報道されており、「アビガンは信用できない薬」という認識が、韓国では一般的です。
ちなみに、中国の論文は「アビガン」そのものの臨床試験ではなく、中国が開発しているジェネリック医薬品の臨床試験効果論文です。
「中国「アビガンがコロナに有効」論文の取り下げは政治的意図か?」
厳密にいうなら、富士フイルム富山化学とライセンス契約を結んだ中国浙江海正薬業の製造によるジェネリック薬品を使用した臨床試験で、治療効果が得られたという内容である。
https://article.yahoo.co.jp/detail/8081b405cccee7086f8ac8ac7c9b68f659903185
この論文も、4月16日に再掲載されており、日本側の臨床結果と共に、アビガンの効果は立証されたと言えるでしょう。
ちなみに謎だった論文の取り下げ理由ですが、どうも中国政府の新しい論文規制に引っかかったようです。
「中国政府 国内の新型コロナ論文に規制を導入」2020年04月13日
中国は、新型コロナウイルスの論文発表に規制を設けている。中国では新型コロナウイルスに関する全ての学術論文は特別な審査を受け、起源に関するものはさらに精査され、中央政府に承認されなければならない。
米中の「コロナウイルス起源問題」に敏感なった当局が、公式発表と矛盾する新型コロナウイルス研究を制限するために、新規制を導入しました。アビガンは全く関係ないはずですが、「全ての論文が対象」ということですから、問答無用だったんでしょう。
アビガンの効果が更に世界で認められれば、新型コロナの問題も大きな山を越しそうです。