携帯ゲーム機天王山 勝つのかグリーか、ソニーか、任天堂か

当ブログで取り上げたカプコン辻本氏の言葉通り、3DSモンスターハンターが発表されました。

辻本「3DSも出ますし、そろそろハードの切り替えのタイミングが来ると思います。」

ゲーマガで飛び出した爆弾発言は、言葉通りの意味だったようです。
今回の3DSのモンハンは、Wiiで出たモンスターハンターTriの拡張版になります。MHP3では削られていた水中戦が復活し、逆にP3の新フィールド「渓流」が追加されるという豪華版です。しかも東京ゲームショウで早くも試遊台が設置(ホール1入場口の整理券必須)され、発売も今年の年末を予定しているという電撃発表です。PSPでミリオンを売り上げたタイトルは、モンスターハンターシリーズしかないという特殊状況で、WiiのトライGとはいえ3DSでモンハンが発売されるのは、非常にインパクトを与える出来事です。特に同じく年末発売を予定しているVITAにとって、計り知れない影響を与えるでしょう。そのためか急遽「SCEJプレスカンファレンス」がアナウンスされました。

「SCEJプレジデント 河野弘からのメッセージ 9月8日」
9月14日にSCEJプレスカンファレンスを開催することを、皆様にお知らせいたします。
カンファレンスの中身については、まだお話できませんが、その内容はネットを通じ、ライブ中継を行う予定です。視聴方法につきましては、明日9月9日(金)にPS.com 東京ゲームショウTGS)特設サイトにてご案内します。また、このサイトを通じ、順次TGS関連の情報をアップデートしていきますのでご期待下さい。
http://psvita.jp.playstation.com/blog/scej98_3022.html?c=0&t=0

整理すると今週は凄い日程になりました。
2011.9.13[火] 昼12時より ニンテンドー3DSカンファレンス 2011
2011.9.14[水]        SCEJプレスカンファレンス
2011.9.15[木] 10:30から  TGSフォーラム2011基調講演「PlayStation Vitaの全貌(仮)」
2011.9.17[土]        東京ゲームショウ 一般公開

翌日にVITAの基調講演があるのに、わざわざプレスカンファレンスを設定してしまうところに、緊急事態を感じさせます。15日からは東京ゲームショウのビジネスデイが始まっていますので、モンハン3DSの試遊台が設置されています。最悪の場合、話題は全部モンスターハンタートライGに持ってかれる可能性もあるわけで、その回避策かもしれません。
では緊急に決まったSCEJのプレスカンファで、何が発表されるのでしょうか? 噂になっているのは今回TGSで大きなスペースを確保したグリーです。
見てのとおり、SCEのブースの隣です。このせいで、SCEの発表はグリーとの提携ではないかと憶測を呼んでいます。
噂のもう1つは値下げです。3DSが1万円の値下げをした以上、対抗値下げは不可避の状況となりました。が、VITAは利益が出るまで3年かかると、逆ザヤであることを平井社長が認めています。ということは、PS3が毎年5千円定価を下げていますので、据置きと形態の違いはありますが、Wifi版が4万円前後。3G版が4万5千円前後だったことになります。これではそう簡単にハードの価格を下げられないでしょう。しかし方法があります。当ブログでも指摘していたように、VITA3G版を3年縛りの契約にし、本体価格を分割する方法です。
2万9880円 ÷ 3年 ÷ 12ヶ月 =830円 
前回と同じく、これにパケット定額サービス1,980円を加算します。1,980 + 830 = 2,810円
つまり本体価格、実質ゼロ。通信費月額2,810円で売ることが出来るということになります。これならかなりインパクトを与えられるのではないでしょうか?
PSPは海外でほとんどシェアを取れていません。国内はモンスターハンターのお陰でシェアが出来ましたが、当のモンハンが3DSに発売されることが確実になった以上、なんらかのビジネスモデル転換が必要です。それを3G常備に求めたのがVITAなのですから、3G版を売る方策を投入しなければなりません。しかし現在発表されている、Wifi版より3G版の方が高い価格設定では、有効なビジネスモデルを築けません。3DSが値下げし、まだ発売日が発表されていない今こそ、3Gをメインに売る方策を示すべきです。
残念ながら今年のTGSは、モンハン3DS一色になるのはやむをえないと思われます。その中でVITAを成功させるためには、やはり3G版の価格に劇的な変化を与える必要があります。
SCEの手腕に注目したいですね。