浜村通信6/20版でわかったシェア変動

ファミ通最後のページに編集長の浜村弘一氏のコラムがあります。
時々びっくりするような変な内容を書くことがあるのですが、今回の浜村通信はデータを元に書いていましたので取り上げたいと思います。
浜村通信第320回「ユーザー層の変化が意味するもの」

ニンテンドーDS市場。発売直後から新規ユーザー21%、既存ユーザー36%、回帰ユーザー43%という割合で長く安定していた。しかし最新データでは、変化が起き始めている。

おそらく2008年上半期のゲーム市場動向の素データが上がってきているのでしょう。詳細は7月上旬から中旬かけて発表されるのではないかと思われます。
書いてある変化をまとめると、

既存ユーザーが44.8%で8%以上アップ。新規ユーザーが26.2%とアップ。回帰ユーザーが29.4%と10%以上ダウン。

DSでゲームを恒常的に遊ぶ人たちが増加しつつあるのは間違いない事実のようだ。

いわゆる知識育英ゲームのシェア低下と、ADV、アクション、RPGなどのジャンルのゲームが増えていることも判断材料にあがっています。ゲームシェアに関する統計サイトとして有名な、マルガの湖畔http://homepage3.nifty.com/TAKU64/において、PS2のユーザーがDSとPSPに乗り換えているという分析がありましたが、その分析の確かさが証明された形となりました。

またWiiについてのユーザー層の変化を指摘しています。
もともとWiiのユーザー層は15歳〜19歳、20歳〜24歳の層が凹んでいて、いわゆるコアゲーマーが育つ層に売れていないことが指摘されていました。任天堂のユーザー層の報告でも、この層への訴求が大事であると分析しています。
ゲームゲームしたゲームをする層がいないので、そういうゲームが売れず、サードパーティーWiiにソフトを出しづらいという結果も生んでいたわけですね。
しかし今回の浜村通信によるとこの構図が変化の兆しを見せているようです。

15歳〜19歳のユーザー層がグッと伸びているのだ。

この現象を浜村通信では以下のように分析しています。

スマブラXのユーザー層を調べると、もっとも多いのが10歳〜14歳。次に多いのが15歳〜19歳だ。親とは違う、自分独自の娯楽を楽しみ始めるこの年代が、スマブラXの登場でWiiを遊び始めた。その結果、凹んでいた中高生の層が持ち上がったというわけだ。

スマブラ凄し。伊達にキラーソフトと呼ばれてはいません。
またWiiFitが順調に45歳以上の層を増やしているそうで、

任天堂のもたらしたゲームの革命は、まさにシナリオ通りに進みつつあるようだ。

とまとめています。
やはりいつの時代も、いいソフトを供給することがゲーム機戦争の行方を決めるということですね。
そしてそのためには、まずファーストが動いてソフトを供給する。
昔から言われてることですが、やはりこの公式は変わらないようです。