Xbox360がピークアウトか? 北米で前年度割れとなった年末商戦

日本では「Xbox特命課」で、思い切った展開を始めたXbox陣営。しかし屋台骨を支えてきた北米ゲーム市場で、Xbox360のピークアウトが起きつつあるようです。

Xbox360  2008年   2009年(NPDデータ)

11月   83.6万台   82万台

12月   144万台   131万台

合計   227.6万台  213万台 93.6%

PS3Wiiが、前年度以上のハード売上台数を出す中、1社だけ前年度割れです。
他社より1年早く発売され、シェアを一気に広げたXbox360。その分他よりもピークアウトが早いのかもれません。今年はNatalも投入予定であり、もう一度復活する可能性もありますが、一番の商戦期に前年度割れを起こしたのは、厳しい結果です。

第2四半期の売上高が190億2000万ドル(約1兆720億円)で、何とMicrosoft史上最高の数字。
ただ、Xboxを扱うエンターテインメント&デバイス部門は、29億200万ドル(約2902億円)で、前年度同時期の売り上げ32億6000万ドル(約3260億円)と比べると11%下がっています。この数字には、昨年末3ヶ月に渡って集中的に売れた250万台のXbox 360が含まれていますが、昨年の同時期と比べると13%も減少。
http://www.kotaku.jp/2010/02/ms_closing.html

マイクロソフトもわかっているようで、年明け早々組織改変がありました。

Microsoftが組織再編で「Zune」「Xbox」部門をついに統合」
Microsoftは2010年1月の第4週、ひそかにエンターテインメント&デバイス(E&D)事業ユニットの再編を実施した。「Windows Mobile」「Windows Media Center」「Zune」「MediaRoom」「Xbox 360」といった、精彩に欠ける製品を担当している事業部門だ。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100127/343826/

精彩に欠けるとは酷い言われようですが、過去最高を出した売上を見れば、確かに良くありません。
本来なら、タイミング的にも新機種投入の時期と言えるのですが、高性能・高グラフィック路線の行き詰まりやNatal投入のタイミングを考え合わせると、少なくとも2011年後半まで、現行Xbox360に頑張ってもらう必要がありそうです。