北米年末商戦でMOVEがキネクトに敗北か

2010年11月の年末商戦で、ただ1つ据置ゲーム機で、前年割れを起こしていたPS3。12月の販売実績が発表されましたので、取り上げたいと思います。

DS - 250万台 (-24%)
Wii - 236万台 (-38%)
Xbox 360 - 186万台 (+42%)
PS3 - 121万台 (-11%)
PSP - ?
※()内は前年比
http://gs.inside-games.jp/news/262/26284.html

DSやWiiも凄く落ちていますが、去年の両機種は過去の北米ゲーム史上の記録を塗り替える物凄い販売記録ですので、比べるのはちょっと酷な気がします。台数だけに注目すると、以下のようになりますね。

  2009.12 2010.12
Wii 380万  236万
DS  331万  250万

Xbox360の追撃をかわして、北米市場1位、2位となりました。そのXbox360。2009年の年末商戦では、前年割れとなり、ピークアウトしかかってました。ところがキネクトの発売で息を吹き返し、唯一の前年比増を達成です。

     2008.12 2009.12 2010.12
Xbox360  144万  131万  186万

さらに2008年の数字とも比較をすると、2010年の販売台数がいかに凄いかわかります。牽引の理由は、もちろんキネクト。これだけで新規ユーザーを80万人ぐらい獲得したのではないでしょうか? この勢いがどこまで伸びるのかが今後の注目点です。
そして、一人出遅れた形となったPS3です。

   2007.12 2008.12 2009.12 2010.12
PS3 79.7万  72.6万  136万  121万

実は2009年に5万台Xbox360に勝った以外、ずーっと年末商戦で負けっぱなしなのですね。しかも今年はMOVEでてこ入れしたはずですが、結果は出ず。やはりMOVEはWiiのリモコンと似すぎていて、購買層にアピールしないのでしょう。
このまま沈むわけにはいきませんけど、いったいどうするのでしょうか? とりあえずソニーエリクソンが開発中のPSフォンが2月にお目見えする上に、噂だけが連発しているPSP2の発表が1/27にあるとされています。しかしこの状況では、PSPをなんとかするより先に、PS3をこのままにしておけないと思いますが、SCEソニー本体の選択はどうなるのでしょう?
PS3に関しては機能削除の訴訟や、ルートキー流出に絡むゴタゴタなど、今後も多難な未来が待っています。



日本のお年玉商戦は、PSPが遂に在庫切れを起こし、大きく台数を減らしてしまいました。SCEは緊急にモンハン同梱版PSPを発表。品切れ分を回復させようとしていますが、それなら最初から同梱版を用意しておいてくれよと思うユーザーが多いでしょう。PS3も年末商戦の天王山からエンジンがかかり、最後はWiiを抜きました。ソフトの方を見ると、PS3ガンダム無双3が発売されてますが、これが本体を牽引したとは思えません。まさかルートキー割れが本体売上につながったとは思えませんが、どうなのでしょうか?

機種 12月2週 12月3週 12月4週 1月1週 1月2週
PS3 41,882 49,515 64,228 76,422 59,612
Wii 79,424 99,681 131,761 77,307 56,547
Xbox360 3,695 3,726 5,298 3,708 3,859
PS2 2,054 2,188 2,604 2,480 2,547
DSi 55,993 71,804 93,464 48,039 38,486
DSiLL 59,709 72,146 92,329 47,798 44,122
PSP 158,029 162,558 177,691 99,703 28,757
PSPgo 1,904 1,949 5,380 9,083 4,084

(データは全てメディアクリエイト http://www.m-create.com/ranking/