PS4発表か 2月20日の「PlayStation 2013」の発表ソフトに注目

ちらほら漏れつつも、その互換性皆無の仕様に、本当に発売されるのか不思議がられていたPS3の後継機が発表されそうです。

ソニー、2月20日に次世代プレイステーション / ORBIS を公開?米NYでイベント開催」
Wall Street Journal の本日付け報道では、「詳しい筋」からの情報として、ソニーは2月20日のイベントで次世代プレイステーションを公開する、発売は年内と伝えています。そのほか、次世代機は現行機より「多くのソーシャル機能を統合する」「ユーザーとゲーム機がやりとりする方法を変える」「光学ディスクドライブを搭載する」など。
 
http://japanese.engadget.com/2013/01/31/2-20-orbis-ny/

現在新生SCEは、PSPの後継機として発表したPS-VITAの不振に苦しんでいます。週販は1万台を切ることも珍しくないと言う体たらく。早いうちに改善の方策を打たないと、3DSとの差は開くばかりです。しかしSCEの選択は、PS3に見切りをつけ、新機種投入でありました。その選択は無いだろうという予想を裏切る展開です。
なにしろPS3のCPUである「CELL」は、当ブログで書いたようにIBMがCELLの開発を中止し、新たな展開が出来なくなっていました。そのため後継機のはずPS4は、必然的にCPU構成が変わることになったのです。しかしこれが大問題。現在既に発売されているWiiUが、前世代機Wiiの完全互換を有しているのに対して、PS4の互換性はほぼ不可能となってしまいます。
要するにPS3のソフト資産を継承できずに、1から始めることになります。これはPS-VITAと同じ展開になることを意味します。いわゆるキラーソフトを、SCEが提供できるなら、まだ成功の可能性がありますが、PS-VITAの状況を見る限り、積極的なソフト供給は難しいと言わざるを得ません。どう考えても無謀です。
 
しかしVITAで収益を上げられない以上、もう他に手が無いのでしょうね。PS4が現在のVITAと同じ1年で死に体となった場合、それはSCEの死を意味します。そうならないためには、ハード性能よりも、ソフトラインナップが重要です。「PlayStation 2013」でしっかりとしたタイトルを揃えることができるのか。注目しましょう。