3DS分解記事で、3D表示がアクティブ視差バリア方式であることが確定

3月18日金曜日、なんと矢野市長が、駅頭で東北地方太平洋沖地震の募金活動をしていました。相変わらずフットワークの軽い市長であります。
狛江ももちろん計画停電区域で、この1週間ゲームどころかパソコンも使わず、待機電力カットのためにコンセントから引っこ抜いております。ネットの情報は、もっぱら携帯からです。

さて、なぜか未だに3DSの液晶タイプについて、検索してくる方が多いので記事に取り上げたいと思います。
すでに西川氏のレポート3DS3DS表示が、「アクティブ視差バリア」方式であることは判明しています。この情報は3DSが発売される前だったのですが、その後の分解記事で、実際に「アクティブ視差バリア」方式であることが確定しました。

3DS分解2】裸眼3D映像を見てみる
実際,裸眼での3D映像を確認してみると,「想像以上にキレイ」というのが率直な感想だ。裸眼での3D表示に対応する上側の液晶パネルは,3.53型で横800×縦240画素である。3D表示時は,横800画素を左目用と右目用にそれぞれ400画素ずつ割り当てるが,それでも精細度は約132ppiである(精細度は分解班が算出)。携帯型ゲームであることを考慮すると,十分と言えるかもしれない。

 実際,上側の液晶パネルをルーペでのぞくと,表示用液晶パネルとは別に,視差バリアのオン/オフ機能を備えたとみられる液晶パネルが確認できた。3Dボリュームをオフにすると,視差バリアの表示もオフとなる。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110227/189929/(公開期間が過ぎるとログインが必要です)

この分解記事にあるとおり、視差バリア(上の画像)を完全にオフにすると、バリアそのものが完全に消え、2D表示に切り替わります(下の画像)。実際3DSの3Dボリュームを操作すると、最後のオフでパッと映像が切り替わるのが確認できますよね。
また、下の記事に詳しいのですが、同じく裸眼立体視を実現できる「レンチキュラー方式」との違いは、2D専用表示のモードで、解像度をフルに使える点にあります。もっともこの記事では、レンチキュラー方式にも関わらず2D表示でフル解像度を出せる謎の技術を東芝が発表しているようですが。

視差バリア方式の場合、左右の目、それぞれからの視線に対し、片側の目からの視線は通すが、反対側の目からの視線は通さない……というようなマスク構造を映像パネルの前面に配することで実現する。イメージ的には、左右の視線をうまい具合に邪魔する“覗き窓”をパネルの前に貼り合わせるという感じだ。
このマスク構造を「視差バリア」という。そして、これを白黒液晶で構成することで、動的に視差バリアを“ON/OFF”できるようになる。これが“アクティブ視差バリア”だ。
具体的には、黒時にはマスク効果が発揮され立体表示が実現され、白(透明)時にはマスク効果がなくなるため、2D映像表示がフル解像度で行なえる。ちなみにこの技術は、「ニンテンドー3DS」の裸眼立体視ディスプレイ部にも採用されている。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20110107_418724.html

1月の任天堂体験会に行ったときに、カプコンのブースで聞いた限りでは「(横800ドットを使う)2Dモードを使用する予定はない」とのことでしたし、実際3D表示の方が多大な臨場感を得られますので、横800ドットを使用するソフトは出てこないかもしれません。
3DSで3Dに見えにくい人は、3Dボリュームを使って、弱い3Dで目を慣らしてから、徐々に3Dを強めて表示させた方がいいでしょう。
3月11日以降、色んなものがガラリと変わってしまいました。この苦難を乗り越え、早く日本が立ち直るといいですね。