発足から1年半。ソーシャルゲーム協会が解散危機

2012年11月に組織されてから1年半。コンプガチャ規制の荒波を乗り越えるべく結成された、ソーシャルゲーム協会に危機が訪れております。
コンプガチャRMTで批判を浴びた、ソーシャルゲームの健全性を担保しようとして設立されましたが、ご存知の通り、規制に関する足並みの乱れや、グリーの未成年者課金問題など、全く業界をコントロールできずに存在意義を疑われておりました。

ソーシャルゲーム協会GREEAmebaMobageに「お墨付き」
一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA)は25日、同協会が定めた「ソーシャルゲームプラットフォーム運営体制に関する基準」(運営体制基準)を遵守する体制を構築しているとして、グリーとサイバーエージェントディー・エヌ・エーDeNA)の3社が手がける4つのゲームプラットフォームを認定した。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130725_609125.html

こんな活動もしてます。自分たちで自分たちの運用体制を認定しているわけで、ユーザーへのアピールと言うより、消費者庁へのパフォーマンスにしか見えないところに、組織としての限界があったのではないでしょうか。 
 
そして2014年3月31日付けで、LINEが協会を脱退したことがわかりました。

「LINEも見捨てたソーシャルゲーム スマホシフト・勢力図激変でJASGAは解散へ」
グリーとDeNAを中心に設立された「一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA)」という業界団体が解散に向かっている。
その前兆か。3月31日、理事を出していた主要6社の1社、LINEが同協会をひっそりと脱退していた。LINEの森川亮社長は協会理事を辞任している。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140411/262770/?n_cid=nbpnbo_rank_n

グリーやDeNAの影響力低下や、アップルやグーグルの協会未加入など、取り巻く環境に対応できなかったんですね。
結局、CESAに合流という結果になりそうです。
例によって場当たり的と言うか、だったら最初からCESAに入っとけと思わなくも無いですが、非常にソーシャルゲームっぽいという気もします。
LINEは「ソーシャルゲーム」と呼ばれたくないそうで、記事にあるとおり、「ソーシャルゲーム」という言葉が死語となる日も近いかもしれません。